シルヴィ・ギエムを観に行くと決めてから、文化の日が来るのを待ちに待っていました。公演会場は愛知県芸術劇場。私にとって初めての愛知上陸です。これまで随分行きにくい距離に思っていましたが、実のところ新潟ー中部国際空港間はわずか1時間しかかからず、一気に身近に感じる県となりました。旅の御供は右の本。前回のブログで記事にするやいなや、「そんなことはとうの昔から知ってたよ」、とK先生からご紹介いただいた『いつも旅のなか』(角田光代著)です。まさか!と思うようなところまで先回りされているK先生は『ボレロ』についてもエピソードをお持ちで、まるで私はお釈迦様の手のひらの上の悟空のようです。
さて、そのボレロの話に移りましょう。バレエの知識を持ち合わせていない私にその内容の解説はできませんし、振り付けに込められた意味もわかりません。しかし、ただただ感動しました。ギエムが踊った3演目『ルナ』『TWO』『ボレロ』はどれも素晴らしかったのですが、やはりボレロが一番心震えました。この曲とギエムのバレエには間違いなく人にエネルギーを与える何かがあると感じました。無理してでも行って本当に良かった…
テレビでもニュースや特集が組まれているようです。
世界のプリマ 被災地で踊る「ボレロ」(リンク先で視聴可)
シルヴィ・ギエム ~限界の挑戦~ 11月5日(土) 午後11:30〜
この旅が最高なものになったのは、もう一つの理由があります。敬愛するM井先生が一日名古屋を案内して下さったのです。もくあみ会で初めてお会いしてからずっと良くしていただいており、そのリーダーシップに惚れ込んでいるのですが、今回お誘いを受け、道中何から何まで至れり尽くせりのおもてなしをいただきました。おかげで短い滞在時間を濃密に過ごすことができ、とても充実した旅となりました。
独立国家とも言われる愛知県だけあって、なるほど食べ物も珍しいものが多かったのですが、それでいて美味しく、すっかり気に入ってしまいました。激しい道路事情だけは中々慣れるのに時間がかかりそうですが。
暗くなった帰りの空から眺める愛知の街はキラキラして星空のようでした。それよりも一層輝く一等星のM井先生、本当にありがとうございました。
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