[目的]
インプリンシスシリコンアドヒーシブ(トクヤマ)は, レジンと同社シリコン印象材を化学的に
接着させると云われている. 本実験では, 他社シリコン印象材との相性を検討する.
[材料]
・アドヒーシブ:インプリンシスシリコンアドヒーシブ(トクヤマ)
・印象材:1.エグザミックスファイン(GC)2.フュージョン2(GC)3.インプリンシス(トクヤマ)4.インプリント3(3M ESPE)5.インプリンシス4(3M ESPE)6.アクアジル(DENTSPLY) 7. パナジル(KETTENBACH)
・レジン:オストロン2(GC)
[方法]
・オストロン2を通法に従い練和し, プレート状に成型
・完全重合させた後, 表層をカーバイドバーにて一層切削
・インプリンシスシリコンアドヒーシブをプレートに1回塗布し乾燥
・各種シリコン印象材を築盛し完全硬化
・ピンセットなどを用いてシリコン印象材の剥がれ具合を確認
[結果]
・エグザミックファインは明らかに接着していなかった.
・それ以外の印象材は, 剥がす際に凝集破壊がみられた.
[考察とまとめ]
・エグザミックスファインに対して, インプリンスシリコンアドヒーシブは効果を発揮しないと考えられた.
・印象材とアドヒーシブの相性を十分確認した上で, 使用を検討すべきである.
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