以前ブログに書いたシルヴィ・ギエム以来、2回目の名古屋上陸を果たしました。往路は後輩が抑えてくれたFDAという航空会社の飛行機で、片道9400円と破格でした。空港までの移動や、事前チェックインなどの待ち時間などを含めても、所要時間は2時間ぐらいだったでしょうか。機内でも後輩のうるさいプレゼンテーションを聞いている間にもう着陸態勢。新鮮さもあってか、驚くほど快適なスタートとなりました。空港で早速ビールを2杯完飲して乗り込んだ先輩は、うしろの席で快眠されていたようです。
さて今回のお目当ては、中部地方の雄『しんせん組』10周年記念発表会です。しんせん組の先生方とは語る会やもくあみ会で毎年お会いしているせいもあり、個人的には特別親近感をもっています。『天然歯保存への取り組み』と題打たれた発表会では、前夜祭のお酒も残っているであろう中、会員全員が渾身の発表をされていました。
こういった会を企画するときに一番に考えなければいけないのがテーマでしょうが、それを決めることは中々難しいことです。一つの話題に絞って深く掘り下げようといったアプローチを試みた場合、ケースセレクションや術者の年齢、技量、考え方などに振り回され、すぐさま安定飛行とはいきません。かといって、広く浅くやっても、ただケースプレを羅列しただけのまとまりに欠けたものになってしまいます。
今回のしんせん組発表会の成功は、内容はペリオ・Cr-Br・エンド・欠損歯列・外傷と幅広いながらも、それら全てに『天然歯保存への取り組み』という命題が根底に流れており、スタディグループとしての姿勢というものを色濃く打ち出したものになっていたからでしょう。会員全員が臨床基本ゼミから得たものを大切にしていることが、会場のあちらこちらから聞こえてきた「違和感が全くなかった」という言葉に繋がっていたのだろうと思います。
最後に長谷川先生が述べていた「20周年にはスタディグループとしての知見を示せるように・・・」という言葉からは、違和感なしでは留まらず前進していこうという強い意志を感じました。一枚岩のしんせん組はきっとこれからもバランス良く飛行し続け、新天地を目指していくのでしょう。
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