自分の中での今年の一大イベントの一つ、臨床基本ゼミの第3回が終わりました。
1日目は受講生の悩んでいる症例を通して、”欠損歯列のみかた”というテーマを話し合いました。魑魅魍魎の世界だという欠損歯列は、考えなければならないことが極めて多く、方程式のように答えを出すことは不可能です。手がかりとなるはずの欠損歯列のキーワードは思考の中では散らばりがちで、それらを統合して事件を解決していくことは腕ききの刑事のなせる技です。頼みのKA367も完璧な取扱説明書などはなく、使い込みながら自分のものにしていくしかありません。捜査は足で稼げと言われていますが、地道に歩いて聞き込みを続け証拠を積み重ねて犯人を見つけ出せという犯罪捜査の鉄則が欠損歯列にもドンピシャ当てはまりそうです。『見かた』を『味方』にできるかどうかは、興味をもってやり続けられるかどうかにかかっています。
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