2011年9月14日水曜日

シルヴィ・ギエム

 少し遅いニュースですが、シルヴィ・ギエムが"HOPE JAPAN TOUR"にて『ボレロ』を上演するそうです。正直、ダンスには全く疎いのですが、ギエムのボレロに興味を持つようになったのは、2009年の大晦日にNHKで放送していたのを偶然目にしてからです。元々楽曲としてのラヴェルのボレロは好きだったので、最初はボーっと見ていたのですが、すぐさま心を奪われたのを憶えています。振り付けの善し悪しなどは全くわからないのですが、素人でも惹きつけられてしまうのはやはり世界的なダンサーだからなのでしょう。曲に合わせて盛り上がっていく後半は圧巻です。15分と長く感じるかもしれませんが、最後まで観るのがオススメです。
Youtube シルヴィ・ギエム - ボレロ


 このギエムによるボレロは1990年から15年間で103公演が全国で行われていたようですが、2005年を最後に「もう踊らない」と封印されていました(2009年に一度だけ追悼公演で上演)。それが、今回ボレロを踊ってくれることになったのは次の理由からだそうです。
 「それは震災前にこの作品を通して、私と日本の観客の皆さんの間に結ばれた絆を再確認するため、そしてこの作品の振付家、日本を心から愛していたベジャールの魂を日本へ連れてくるためです。もし彼がまだ生きていたら、必ず日本のために何か行動したでしょうから...。「ボレロ」は過去の思い出と共にあり、心を奮い立たせる強いエネルギーを与えてくれる作品。だから過去の絆を大切にしながら未来へ前進しなければならない今、「ボレロ」を踊るのはとても重要だと思うのです。」
 もう生で観ることは叶わなかったはずのボレロ。ギエムの日本に対する心意気への感謝も込めて、この最後と思われる機会に観にいってみようと思います。日程的に可能なのは、愛知県立劇場…遠いですが、行くしかありません!