2012年2月14日火曜日

2012年2月13日月曜日

最適な背景

 更新が遅くなり申し訳ありませんでした。あまり期待されていないブログのはずなのですが、日頃から懇意にしていただいている方々からは「楽しみにしているから早く書け。」と何度か突っつかれていました。ついには、大本営で槍玉に挙げられましたので、そろそろと書かせていただこうと思います。


 元を正せば、補綴物の背景について書こうと考えたのは、右の写真を編集しはじめた時です。2009年7月のものですが、当時は大学に在籍しており、義歯などは深緑の背景布の上に置いて撮っていました。その後も、机の上やイスの上…後ろのことなど全く気にせず、シャッターを押していたようです。それらを今、見返して目を覆う羽目になったというわけです。緑に赤を合わせるなんて、まるでクリスマスかスイカかと思うような色の組み合わせで、春のもくあみ会などには季節外れのスライドになってしまいます。四季を問わないプレゼンのために、というのは冗談ですが、見ていただく方の気分を害さないようなスライドを作りたいというのは常々思っていることなので、
背景について考え直すことにしました。




100円ショップで買ってきた様々な色画用紙の上に、義歯をのっけて比較したものが前回の画像です。好みはあるでしょうが、洋服を選ぶのではありませんので、目的に応じた背景を選ぶべきだと考えました。当然、補綴物をはっきり見せることが目的なわけですから、同色やコントラストがきつくなりすぎる色は選ぶべきではないでしょう。必然と、白、灰色、寒色系が候補に上がってきます。




その中で好みを決めるなら、私は白を選んでいます。それが一番しっくりくるからで、もしかしたら日本人の深層心理に働きかける組合わせだからなのではないかと夢想したりしています。





 ここまでは義歯、それの床を対象とした話でした。K先生のすごいところは、金属についてまで触れてくださっていたことです。それは正に私の悩みの種であって、補綴物の形をみせようにも光の反射に苦しまされて上手く撮れないでいました。挙げ句の果てに、オートでカメラ任せ!などもやってみましたが、それも今ひとつで、どうすればよいのか伺おうと考えていた矢先の光明でした。ありがとうございました。
 今回のトライアルで、色画用紙の上でもそれなりに撮れるということが分かりましたが、取り組んでみると本格的な撮影ブースも欲しくなってきます。商品の広告等も今までと違った眼で見ていくことになりそうです。