2018年3月18日日曜日

2018年もくあみ会を終えて

 2018年もくあみ会 in 新潟を無事に終えることができました。ご参加くださった先生方におかれましては、遠方にも関わらずお越しいただいたことを心より感謝申し上げます。両日を通して16名の先生方にご発表いただきました。新顔からいつものベテランまでが出揃い、新鮮な風と年季が入った風合いを感じた二日間でした。そして、臨床基本ゼミの先生方におかれましては、ご多用の中ご出席いただきまして本当にありがとうございました。先生方からいただいたアドバイスを一言一句聞き漏らすまいとしている会員の姿が印象的で、改めて臨床基本ゼミの素晴らしさを感じました。

 ここからは1人の実行委員の回顧録のようなものです。1年前のもくあみ会で大見得を切ってから常に胸騒ぎの日々でしたが、素晴らしい仲間に恵まれて何とか乗り切ることができました。同世代6人が新潟にいるということを改めて幸運に感じた次第です。反省も多く残りましたが、それは来年の名古屋へバトンタッチする際にしっかりお伝えしたいと考えています。

 実行委員6人で目標として掲げていたことの1つに「若手が共感し刺激を受ける内容とする」ということがありました。もくあみ会は臨床基本ゼミOBによって成り立っている会ですから、若手の底上げが最も重要です。私がもくあみ会に初めて参加した時の全体会は「キートゥースを考える」というテーマでしたが、何とかしてスライド1枚を作っていったのを覚えています。それから数年して実行委員をやらせていただくようになり6年間。「新しいことを見出したい!」と、欠損歯列にまつわるテーマに果敢に挑戦させてもらいました。「欠損歯列における犬歯の役割」「左右的偏在の処置方針」「犬歯の使い方を考える」の犬歯3部作がそれですが、会員の先生方の手助けにより会を進めることができたのはかけがえのない経験でした。

 一方で、自己満足的な部分もあったのではないか、ベテランに頼り過ぎなのではないかという反省は常につきまとっていました。そういったことから、今回は若手にとって「身近」なテーマにしたいという思いを込めて、あえて少数歯欠損~多数歯欠損ステージの症例を取り扱うこととしました。「流れ」のスタートは局所からです。咬合崩壊から遡って考えることも重要ですが、少数歯から全体を考えるというアプローチをしました。今回出席してくれた若手達が、数年後のもくあみ会を引っ張る存在になってくれたとしたら、その時私たちはもう一度喜び合いたいと思います。

 そして、若手の成長という意味で紛れもなく今回の実行委員MVPは高野でした。新潟開催が決まった折に「全体会を考え抜く」ことで得られるものは大きいと彼に伝えました。元々はサッカー小僧の筋肉脳ですから、全体会を企画する上で必要な「思考」や「閃き」はどうなのかという不安もありました。彼にとっても大きな重荷だったに違いありません。しかしながら、そこは無尽蔵の根性タンク搭載型。地に足のついたアプローチでそんな問題は吹き飛ばし、結局は会の運営全てを支配し、この会をもって完全に「下っ端キャラ」の卒業となりました。数え切れないほど重ねたミーティングがなくなり少し寂しいぐらいですが、また次のことを一緒にやっていきたいと思います。

2018年3月9日金曜日

あと7日

 あと7日に迫ったもくあみ会に向けて、ほとんど毎日相方と顔を合わせています。タイトルからは局所的な側面に焦点を絞っていると思われがちですが、欠損歯列を扱う上で常に必要なのは、『欠損段階の分類』を始めとした『欠損歯列の流れ』への意識です。
 東京・静岡のバックアップもあり、道は明確になっています。もくあみ会会員の先生方に「今回のもくあみ会は面白かった」と言っていただけるように、濃密なディスカッションとすべく準備してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。
 
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