2014年5月8日木曜日

喜多川歌麿三部作「雪月花」

 日曜美術館で紹介されていた歌麿に引き寄せられるように、連休は遠出をしました。2013年10月にオープンしたばかりという岡田美術館は、贅を凝らしたというべきか中々立派な建築でした。足湯に浸かりながら壁一面に描かれた風神雷神図が鑑賞できるスペースなどいささか派手な演出は気になりましたが・・入館料も2800円と中々立派なせいか、思っていたほど混雑はしていなかったのはラッキーでした。さすがに本命の前には人が沢山集まっていましたが、それでもじっくりと鑑賞できる時間はありました。浮世絵への見識は一切持ちあわせていない者にとってしても、タテ2メートルヨコ3.5メートルの中に描かれた27人の細かい描写を観察することは単純に楽しく、様々な想像をかきたてる作品でした。 



 「深川の雪」の隣に小さく紹介されていた残り2つの絵「品川の月」と「吉原の花」もまた美しく、国内にないことを惜しむばかりです。特に「品川の月」が所蔵されているワシントンのフリーア美術館の作品は門外不出という決まりらしく、この3作がそろい踏みするのは極めて難しいことなのでしょう。こういった一連の作品が世界にバラバラに散ってしまっているということは度々あることですが、何とも寂しい気持ちになります。 それにしても三部作・・・三脚思考・・・
深川の雪

品川の月

吉原の花