2012年5月28日月曜日

5月旅行 3日目

 3日目は、早朝から大きな太陽が顔を出してくれました。この日は、能登半島の最尖端を海岸線に沿いながら回ってくるというルートだったので、待ちに待った吉兆でした。願い通り好天は続き、車を降りる先々で青々としたパノラマに迎えられ眼福でした。所々出くわす港町は、小さいながらも情緒があり、暖かな日差しがそんな町で暮らす生活の穏やかさを強調していました。
 さて、カメラはRAW+FINEで撮影しています。口腔内写真のRAW現像は少しは弄れるようになりましたが、風景写真となるとD7000君が現像してくれたJPGのように調整するのは至難の業でした。本業に活かすためにも、もっと理解を深める必要がありそうです。


 場面は変わり、右の画像は長い道のりを経て辿り着いた立山の夜空です。立山の散策はこの旅行のメインイベントの一つなのですが、見るからに翌日の天気は悪そうな月の見え方です…山の天気は移りやすいと聞きますが、良い方に転んでくれるのを期待しながら早めの就寝となりました。

2012年5月24日木曜日

5月旅行 2日目

 2日目は金沢を離れ、能登半島を反時計回りするように輪島を目指しました。日頃、海に近い所で生活していても、晴天の海岸線ドライブはいつでも気分が高揚するものです。しかし、この日は悪天候と完全にバッティングしてしまいました。日本で唯一の砂浜をドライブできるという『千里浜なぎさドライブウェイ』も画像のような有様で、どこまでも続く水平線も退屈な景色となりました。海鳥も心なしか虚ろな眼差しに見えました。

 山の中でも、状況は好転しません。神秘的な霧は決して嫌いではありませんが、ドライブには不向きで、カーブが連続する山道ではストレスを助長します。当然、気温も上がらず、花粉症とも風邪ともわからない咳をこれ以上拗らせては大変と、マスク着用となりました。顔を隠して、一眼レフを首からぶら下げて、立派な不審者の出来上がりです。

 結局悪天候は一日中続き、カメラを濡らすのは嫌でしたし、職務質問も受けたくないのでほとんどカバンに仕舞いっぱなしでした。冷えた体を暖めたい一心で、早々と宿にチェックインしたところ、夜に太鼓が観れるところに連れてってくれるとのこと。しかも、雨天につき屋内開催。ようやく巡ってきたカメラ活躍のチャンスと考え、申し込むことにしました。

 輪島の御陣乗太鼓。その由来は、上杉謙信に攻め入られた能登の村人が防衛の一心で、樹の皮で仮面を作り、海藻を頭髪とし、太鼓を打ち鳴らしながら上杉勢に夜襲をかけたところ、上杉勢は思いもよらぬ陣太鼓と奇怪きわまる怪物の夜襲に驚愕し、戦わずして退散した…というところから生まれた習わしだそうです。
  図らずも、謙信と同じく越後の国からはるばる攻めてきた我々でしたが、その凄まじい迫力に退散するのではなく、息を飲んで見入ってしまいました。布団に入っても、リズミカルな太鼓の鼓動が頭の中でしばらく鳴り響いていました。

2012年5月10日木曜日

5月旅行 初日

 GWは金沢から能登半島をぐるりと一周、きびすを返して立山を観光してきました。 今回の目玉は、この旅のために購入したNIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIというレンズ。普段は診療室に籠りきりのNikon D7000に装着して、本格的に一眼デビューを果たすのが目的の一つでした。技術は皆無につき、常に手探り状態でしたが、絞り優先・シャッタースピード優先・露出・ISOをいじったり、三脚を携えての撮影はとても楽しく、ファインダーの無いミラーレス機にはもう戻れそうにありません。
                                                     初日は金沢。アートが好きなので、21世紀美術館へ向かいました。2回目の来館でしたので、恒久展示よりも期間限定の展覧会が目を惹きました。中でも物珍しかったのが、「世界を変えた書物」展で、稀觀書(rare book)と呼ばれる極めて稀にしか見ることのできない本が多く展示されていました。
 稀觀書の条件としては、以下の5つがあるそうです。
 1.極めて少数しか残っていない書物であること
 2.書物の制作が古いものであること
 3.その内容が極めて貴重なもので、それが最初に世に出たもの
 4.書物のデザイン、レイアウトやタイポグラフィ、装丁、造本が豪華であったり美しく、美術品的価値を持っていること
 5.副次的には、原著者の署名があるとか、著名人の蔵書であったことの証拠、蔵書票や署名があること
 いくつかの条件が当てはまる本、知ってます!