半年先を予定している新潟もくあみ会ですが、会員から提示された『一次固定か二次固定かで悩んだ症例』の分析作業が始まりました。こういったアプローチの場合、『収集』のあとは『仕分け』が必要となるのが通例で、リーダー格のN先生から『上顎の欠損形態で分類する』という提案がなされました。
1. 長い中間欠損(3歯)症例
2. 2歯までの中間欠損症例
3. 2歯までの中間欠損+遊離端欠損
の3つにひとまず区分されましたが、ここからどのようなことが見えてくるのかはまだ不明瞭です。
6月中旬の途中経過報告に向けての急ピッチでの準備が進んでいます。
話は少し変わり、ミーティングはアオーレ長岡という会場で行われました。4年ほど前に完成した複合施設で、恥ずかしながら初めて訪れましたが、なかなかどうして素晴らしい施設でした。隈研吾の設計のようです。
4日間に渡った『第二期もぐら塾』が終了しました。
自分が欠損歯列が好きだということを再確認させてくれるのはいつだって金子先生のお話です。
見せていただいた数あるケースの中で最も経過が長いという55年経過症例は圧巻の一言で、
イエテボリの歯周補綴40年経過症例よりもやはり私は二次固定に心を動かされます。
55年という臨床記録の中には多くのドラマのシーンが流れていて、観る者は名場面のいずれかに共感したり学んだりするからでしょう。
今後、自身の臨床で深めていくべきことやこれから二次固定というものを、
時流をふまえながら真剣に考えていかなければならないと感じました。
他にも、中舘先生の『臨床診断』のお話や、西島先生の『すれ違い』のお話も非常に素晴らしい内容で、
他に類をみない白眉のセミナーであったことは間違いありません。
第3期の募集は未定だそうですが、是が非でも受講すべきと断言します。