2014年1月6日月曜日

クラウス・ハーパニエミのサンドピクチャー

あけましておめでとうございます。今年の抱負の一つに、ブログのアップを増やすことを掲げました。
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 何年か前からか、上の画像のような不思議なイラストがクリスマス時期の伊勢丹のディスプレイを飾っているのに気づいていました。独特のファンタジーな世界観の中に、どこか日本画や藤城清治の絵を感じさせる作風が気になっていましたが、誰の作品なのか調べるには至らないままでした。伊勢丹は私にとっては普段はあまり用の無い場所なので、これまでイラストの詳細を知ることがなかったのですが、お歳暮を見に行ったときにちょうど彼のキャンペーンコーナーが開催されており、ようやくクラウス・ハーパニエミというフィンランドのイラストレーターのものだということがわかりました。

その展示場で見つけたのが、左の絵です。一目で気に入り、手に取ってしばらく眺めていました。ちょっと不審者だったかもしれません。
実はこの絵、額縁の中には砂と水と空気が入っていて、上下をひっくり返すと、砂時計のように砂がゆっくりと落ちていくのです。そのときにできる模様は、山々のようになったかと思えば、時には砂漠のように、またある時にはピラミッドのように・・・と毎回違います。中の空気量はコントロールできるようになっており、気泡の量や細かさを変えて砂の落ちる速度や落ち方を調整することができます。ゆっくりゆっくり落ちる砂を眺めながらグラスを傾けるというのも中々乙なものです。


 このユニークな絵のスタイルは『サンドピクチャー』といい、オーストリアのクラウス・ベッシュというアーティストが創り出したそうで、どうやらそれなりに知られているようです。検索してみると色々な背景のものがあり、どれもが幻想的な雰囲気を持っていて、待合室にも一つ飾りたいなと思っています。

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