2015年3月9日月曜日

2015年もくあみ会1

 臨床基本ゼミのOB会である『もくあみ会』の実行委員として全体会に携わるようになってから、3度目の幕が閉じた。全体会は、実行委員2人体制で企画立案から当日の司会までを担当するが、振り返ってみれば、この3年間は2011年に金子先生が提唱された『KA367』の後追いをしてきたように思う。2012年は『欠損歯列における犬歯の役割』、2013年『左右的残存歯偏在の治療方針』と銘打ち、犬歯の重要性を象徴するようなケースをベースとしてディスカッションを行ってきた。その中で、『犬歯は欠損歯列において頼れる存在』であることが明確となってきたが、一方で犬歯を喪失したケースでは悲劇的な状況に追い込まれることが少なくないということもわかってきた。中には、医原性に犬歯を喪失したことで、左右的すれ違い咬合へ移行しつつあるケースもあった。そんなことを見るにつけ、いくらスーパースターの犬歯といえども無敵ではなく、切り札として慎重な取り扱いをしなければならないという思いが強くなってきた。
折しも、今年は全員参加型にしたいという考えもあったことから、『頼りたい犬歯・大切にしたい犬歯』という相反する命題に対して、『犬歯を活用したケース』『犬歯を温存したケース』という条件で、会員から広くケースを募ることとした。

 もくあみ会ほど犬歯に焦点を当ててきた会はない。その思いの通り、半数の会員から犬歯を中心とした物語を提示していただいた。 条件を絞らないという狙いだったが、集合を総覧していくと、幾つかの共通した思惑の元にそれぞれのケースは進んでいるということがみえてきた。局面ごとに犬歯に期待する役割が違う。こんなところからも犬歯の歯種特異性というものが強く認識される結果となった。共通するケースを細分化したのちに、2つに大別し、全体会は二部構成とすることとした。第一部は『嵌合位からみた犬歯』、第二部は『欠損歯列からみた犬歯』である。

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