
さて今回のお目当ては、中部地方の雄『しんせん組』10周年記念発表会です。しんせん組の先生方とは語る会やもくあみ会で毎年お会いしているせいもあり、個人的には特別親近感をもっています。『天然歯保存への取り組み』と題打たれた発表会では、前夜祭のお酒も残っているであろう中、会員全員が渾身の発表をされていました。
こういった会を企画するときに一番に考えなければいけないのがテーマでしょうが、それを決めることは中々難しいことです。一つの話題に絞って深く掘り下げようといったアプローチを試みた場合、ケースセレクションや術者の年齢、技量、考え方などに振り回され、すぐさま安定飛行とはいきません。かといって、広く浅くやっても、ただケースプレを羅列しただけのまとまりに欠けたものになってしまいます。
今回のしんせん組発表会の成功は、内容はペリオ・Cr-Br・エンド・欠損歯列・外傷と幅広いながらも、それら全てに『天然歯保存への取り組み』という命題が根底に流れており、スタディグループとしての姿勢というものを色濃く打ち出したものになっていたからでしょう。会員全員が臨床基本ゼミから得たものを大切にしていることが、会場のあちらこちらから聞こえてきた「違和感が全くなかった」という言葉に繋がっていたのだろうと思います。
最後に長谷川先生が述べていた「20周年にはスタディグループとしての知見を示せるように・・・」という言葉からは、違和感なしでは留まらず前進していこうという強い意志を感じました。一枚岩のしんせん組はきっとこれからもバランス良く飛行し続け、新天地を目指していくのでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿