2018年1月7日日曜日

もくあみ会全体会

全体会は『インプラントを使うかどうか悩むとき』をテーマとすることとしました。

事の始まりは、『1本のインプラントのその後』という企画案です。『1本のインプラント』というのはNDの会のO先生の症例で、重度歯周病の治療において1本のインプラントが有効に機能した、いわば少数歯欠損ステージにおける象徴的ともいえるインプラントの使い方はもくあみ会で大きな波紋を呼びました。 しかし、その後それに続くようなケースがもくあみ会から出てくることはなく、少数歯欠損においてインプラントを求めたケースといえば、隣在歯の切削回避が未だ主流のままなのは各雑誌でもご存知の通りです。時が経ち、『1本のインプラント』ケースを知らない若手も増えてきている今、もう一度O先生のケースを振り返る必要があるのではないかという考えるようになりました。

 そこから、私たちの考えはインプラントの本数について波及していきました。それは、この話題がインプラントの使用促進という誤解を招きかねないという恐れからでした。そうして生まれてきたフレーズが『最少本数というのは1ではなく0である』ということでした。 

「本当にインプラントが必要な場面なのか?」
「インプラントがその問題点を解決してくれるのか?」
「そしてその効果は、長期的にどのような影響をもたらすのか?」

そういった疑問について整理するためには、『0本と1本との狭間』といった局面で考えるのが最適です。もちろん最少の本数というのは症例によって決まりますから、『0と2』あるいは『1と2』で悩む局面もあるかもしれません。

そこで今回の全体会では、会員からインプラントを使うかどうか迷った症例を提示してもらい、インプラントを悩む場面で考えるべきことについて整理していきたいと考えています。

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