2011年7月10日日曜日

ファインダーを通して見るということ

 『臨床歯科を語る会』はブログ探偵の必須検索ワードです。今年も、方々のブログで2011臨床歯科を語る会の充実が綴られています。私は残念ながら土曜日のみの参加でしたが、それでも会の内容は勿論のこと、敬愛する先生にご挨拶できたり、戦友と語らえたりと厳しいスケジュールの中参加した甲斐がありました。今更私がレポートするまでもないのですが、数少ない読者の方で参加できなかった先生に向けて、感じたことをテーマにしたいと思います。
 拝聴できなかった日曜日のシンポジウムや、他の分科会などはDVDでチェックすることができますが、語る会の醍醐味の一つである夜の部屋は、現場に行かなければ味わえません。今回私が参加したのは押見一先生の部屋でした。そこで行われた或る先生のケースプレの中に、ミラーに傷があったスライドに対しての押見先生の厳しくも暖かいコメントがとりわけ心に残りました。

 これまでRAWやD7000など口腔内写真について興味を持って書いてきましたが、何のために綺麗な写真を目指しているのかをもう一度考えさせてくれるきっかけとなりました。一体何のためか。患者さんに見せるだけならjpgで十分かもしれませんし、CCDカメラという方法もあります。自分にとっては、ケースプレのために…という意識が強かったように思います。ケースプレは人に見て戴くものですから、評価してもらうのに値する資料を…と考えていました。また言い難いことですが、怒られたくない…格好つけたい…という思惑も少なからずあったように思います。
 押見先生は、ファインダーを覗いた時に歯肉に炎症が残っているのが見えれば、撮るのをやめてルートプレーニングするとおっしゃっており、美しい写真の背後には、極めて厳しい姿勢があるというのを再認識しました。眼を養い腕を磨き、そうして美しいものを撮れるようにならなければいけないと感じた次第です。

 そして、K先生のブログにあった大きくて綺麗なシングラムレストの写真。被写体はファインダーを通すことで、より客観視できるようになるということをさらに後押ししてくれました。あのように微に入り細を穿って観察するためには、当然綺麗な画像が必要になるでしょう。これまでの取り組みは間違っていなかったと、翼を得た気分です。
 購入したものの、あまりの透明感からの儚さに手をつけられなかったガラスミラーRef97、意を決して使っていこうと思います。ただ、決して安いものではないため、ガラスのハートの方が耐えられるかが心配です。
 この記事は文章がうまくまとめられず全体的に不満ですが、旬をこれ以上逃したくないのでアップしました。プロは言い訳はしないそうですが、アマなのでご了承下さい。

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