2013年9月19日木曜日

霧散した偏在


 83歳の男性です。正面観からは残存歯の偏在がわかり、吸収のみられる左下の顎堤は対顎の加圧要素の影響を受けてきたことを想像できます。この欠損形態のまま補綴となれば苦戦が予想されますが、僥倖だったのはその悪玉ブリッジが外れたという主訴で来院されたことです。



 いくつかの残存歯は立て直すことも可能でしたが、年齢や全身状態などの患者要素からコーピングとして、上下総義歯に移行することとしました。総義歯は特別得意なパターンというわけではありませんが、来院回数も比較的少なく済み、満足いただける形となりました。

 安定しやすいといわれる少数歯残存症例でも、強い咬合力と偏在が重なると苦労することがあります。そんな時、”減らす改変”は高齢者にとって優しい選択肢といえるのではないかと考えてます。

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