2011年3月24日木曜日

支援の形

震災以降、『今、自分にできることは何なのか』という自問自答を何度も目に耳にしました。そして、様々な支援の方法があるということを知りました。スピードが重要な支援があり、じっくり状況を見極めた上での支援もあります。
知名度がある人間なら、即座に人々に呼びかけ支援物資や義援金を集めることができます。芸能人のそういったニュースが多く報じられていました。私の勤務先の院長は、県歯の役員も兼任していますが、某企業にすぐ働きかけ歯ブラシ数千本をはじめとして、マスク・グローブ・アルコール消毒剤・義歯ブラシなど多くの口腔関連用品を支援物資として用意したそうです。そういうコネクションを持っている方だからこそできる支援でしょう。
そのような力を持たない一個人の場合、支援する対象を被災者全員という規模で考えると何をやっていいかわからず二の足を踏んでしまう場合もあると思います。節電、募金は勿論素晴らしいことだと思いますが、友人・知人など顔が見える相手を対象とすれば、支援はより想像し易くなり、パターンが増えます。短期で考えれば、直接会って励ます・メールで励ます・物資や義援金・避難先を用意するなど。ただ、これだけの大災害です。支援は年単位で必要になってくるでしょう。そこで、中・長期のスパンで見ると、歯科医院のスタッフに対する配慮も必要になってくると、とある先生が教えて下さいました。歯科医院を休まなければならない場合、当然そこで働いていた歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手の方にも影響が出てくるわけですから、被災した歯科医院が復旧するまでの間、余裕がある歯科医院でそのスタッフを受け入れてはどうかと。歯医者は歯医者の支援をするのがいいのではないかという考えです。とても理に叶っているように思います。
勤務医の私には人事的な支援は難しいので、まずは臨床基本ゼミで同期だった先生方の支援を計画中です。一年を通して、歯科医師人生の分岐点となるゼミを一緒に受講した仲間です。長く関係を続けていきたい。だからこそ何かできることをしていきたいと思っています。

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